【発達障害】今までに出会ったことない症例の対処の難しさ

山口 智視 By: 山口 智視 | Posted: 2021/09/08

こんにちわ。やまぐちと申します。

A型事業所通所の方の相談に3件ほど対応したことがあります。

先日、「正直、失敗したなぁ」という事例があったので共有します。

札幌出身東京在住のTさん(30代後半)。若い頃から家庭内不和で家を出て上京。
働く気力はあるが周りの人とコミュニケーションの足並みがつかず、
ホストクラブでの勤務が始まりました。そこでもコミュニケーションの問題で
お客がつかず、自暴自棄でアルコール依存、ギャンブル依存、そして引きこもりが始まり
鬱で何日も食事を取らない時期があり、本人病識無いまま精神科へ行くことになりました。

病院での中期にわたる診断で、発達障害の一つ「広汎性発達障害」と鬱の診断でした。

広汎性発達障害は、「相互的社会関係とコミュニケーションにおける質的障害、
限局した常同的(いつも同一でパターン化された)で反復的な関心と活動の幅」により
特徴づけられる一群です。

https://ja.wikipedia.org/wiki/広汎性発達障害

私は発達障害のカウンセリングではなく、キャリアが続かないというTさんの悩みを受けて
カウンセリングを行ってきました。あくまでもTさんの働きたい、でも続かないというところに
注目し、どうしてなんだろうね?といった傾聴に重きをおいたオンラインカウンセリングを
2ヶ月ほど行いました。当時から言動に不思議な感じはありましたが聞き入れることを主としました。

何度かの挫折もありましたが、ついにコンピューターのサーバー管理という

「人とのコミュニケーションを主体としない仕事」

を見つけることに成功しました。Tさんも意気揚々と仕事に取り組み始めました。

ところが一週間後、助けてというメッセージが入りました。

「社長と話が噛み合わなくて喧嘩をしてしまった。首になるかもしれない」

理由を聞いてみると、責任は自分にはなく「すべて外的要因」という発信がありました。
要するに「すべて他人のせい」にするという結果です。

病気の治療の専念より、仕事につくことに重きを置いてしまったため、先程の広汎性発達障害について
理解が浅かったのです。

私は今悩んでいますし、今後も悩むと思います。
もう40歳になろうとしているTさんに治療に専念し仕事を諦める事を勧めるのか、
それともまたキャリアを勧めていくのかを。

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