年収1000万円の成功者が「仕事がつまらない」と感じる本当の理由

えみ By: えみ | Posted: 2025/05/30

なぜ高年収でも満たされないのか?1000人の相談から見えた共通点

「客観的には成功しているはずなのに、なぜか毎朝会社に行くのが辛い...」

これは、私のもとに寄せられる相談の中で最も多い悩みの一つです。年収1000万円を超える優秀な方々が、なぜこのような状況に陥ってしまうのでしょうか。

15年間の摂食障害を乗り越え、脳科学/製薬研究からコロンビア大学院での心理学研究を経て、現在1000人以上のキャリア相談に携わってきた私の経験と科学的知見から、この現象の本質をお伝えします。

高年収なのに満たされない人の実例

ケース1:外資系コンサルタント Tさん(30歳・年収1200万円)

「MBAも取得し、同期の中でも順調に昇進している。でも毎朝『今日も一日が始まる』と憂鬱になってしまう。何のためにこんなに頑張っているのかわからない」

ケース2:IT企業マネージャー Sさん(35歳・年収1500万円)

「部下20人を率いて業績も好調。転職オファーも絶えない。それなのに、達成感が全く続かない。次から次へと目標を追いかけているだけで、本当にやりたいことが見えてこない」

ケース3:金融機関ディレクター Mさん(32歳・年収1800万円)

「周りからは羨ましがられる立場にいる。でも心のどこかで『これが本当に自分の人生なのか?』という疑問が消えない。成果を出しても一瞬で満足感が消えてしまう」

これらの方々に共通していたのは、表面的な成功と内面的な充実感の大きな乖離でした。

本質的な問題:「使命感の欠如」がもたらす空虚感

脳科学が示す「意味のある仕事」の重要性

戦略的キャリア設計の3つの原則

原則1:目的の明確化 キャリア戦略は「他者との競争に勝つため」ではなく、**「自分の使命を最大限効果的に実現するため」**の手段として設計する

原則2:段階的能力構築

  • 第1段階:基礎的なビジネススキルと専門性の確立
  • 第2段階:リーダーシップとネットワークの拡大
  • 第3段階:使命に直結した分野での価値創造

原則3:長期視点での判断

 短期的な満足感よりも、10年後、20年後の自分が最も大きなインパクトを生み出せる道筋を選択する


ベンチャー企業への安易な転職の危険性

「やりがいを求めてベンチャーに転職したい」という相談を受けることがありますが、ここには大きな落とし穴があります。

ベンチャー企業が意味を持つ条件:

  • 自分自身が創業者として強い使命感を持って事業を立ち上げる
  • 役員レベルで事業の方向性に深く関与できる立場にある
  • その企業のミッションが自分の人生をかけて追求したい課題と完全に一致している(かつストップオプション付与などアップサイドがある。そうでない場合スタッフとしてただの使い捨て要員になるリスク)

一方で、スタッフレベルでベンチャーに転職することは、多くの場合戦略的に賢明ではありません。なぜなら:

  • 事業の不確実性が高く、スキル習得が断片的になるリスク
  • 組織体制が未整備で、体系的な成長機会が限られる
  • 市場価値の向上につながりにくい可能性

「比較」ではなく「使命」のための実力形成

重要なのは、実力と経歴を積み上げる動機を**「他者との比較優位」から「使命実現のための準備」**に転換することです。

私が製薬研究に従事していた時期も、決して「他の研究者より優秀になりたい」という動機ではありませんでした。むしろ、**「将来、人の心の健康をサポートするために必要な科学的基盤を築きたい」**という明確な目的意識がありました。

この視点の違いは、日々の仕事への取り組み方に大きな影響を与えます。比較思考で動いている時は常に不安や焦りがつきまといますが、使命感に基づいて行動している時は、困難な状況でも内発的な動機を維持することができるのです。

使命感なきキャリアの末路:50代、60代の危機

高齢期うつ病のリスク

私が心理学研究で学んだ重要な知見の一つに、使命感や内発的動機を持たずにキャリアを積み重ねた人ほど、50代、60代でうつ病を発症するリスクが高いというデータがあります。

会社という組織に依存し、給与やステータスの競争に追われ続けた結果、定年退職や組織再編で環境が変わった時に、「自分は何者なのか?」「これまでの人生に意味はあったのか?」という深刻な自己アイデンティティの危機に直面してしまうのです。

実際の統計データ

厚生労働省の調査によると、50代男性の自殺率は他の年代と比較して著しく高く、その多くが「仕事上の問題」や「将来への不安」が原因となっています。これは決して他人事ではありません。

考え方の問題1:「人と比べてしまう」思考パターン

比較思考が生み出す永続的な不満

私が相談を受ける中で気づいたのは、多くの高年収の方が常に他者との比較で自分の価値を測ってしまっているということです。「同期のAさんの方が先に昇進した」「友人のBさんの方が年収が高い」といった比較思考は、どれだけ成果を上げても満足感を得ることを困難にします。

脳科学的に見ると、このような比較思考は扁桃体(不安や恐怖を司る脳領域)を慢性的に活性化させ、ストレスホルモンの分泌を促進します。その結果、達成感や幸福感を感じる脳回路の機能が低下してしまうのです。

私自身の比較地獄体験

ちなみに、摂食障害に苦しんでいた頃の私は、常に他者との比較に囚われていました。「あの人の方が痩せている」「この人の方が優秀だ」「周りの人は皆幸せそうに見える」...。このような思考パターンが、自分自身の価値を見つめることを妨げ、症状を悪化させていたことを今では理解しています。

考え方の問題2:「ないものばかりに目が行く」欠乏思考

欠乏マインドセットの心理学

心理学では、「ないもの」に注目し続ける思考パターンを「欠乏マインドセット」と呼びます。年収1000万円を達成しても「まだ2000万円には届いていない」、管理職になっても「まだ役員ではない」といった具合に、常に「足りないもの」に焦点を当ててしまうのです。

この思考パターンは、現在の成果や成長を適切に評価することを困難にし、慢性的な不満足感を生み出します。私の研究経験から言えることは、感謝と充足感を感じる能力は、訓練によって向上させることができるということです。

豊かさを感じる脳回路の育成

コロンビア大学院での研究を通じて学んだのは、感謝や満足感を感じる能力は、神経可塑性により何歳からでも向上させることができるということでした。日々の小さな成長や成果に意識を向ける練習を重ねることで、豊かさを感じる脳回路を強化することができるのです。

解決への道筋:使命感を見つける科学的アプローチ

STEP1:価値観の再発見

まず大切なのは、他者の期待や社会的な「正解」から離れて、自分自身の本当の価値観を見つめ直すことです。私が相談者の方々と一緒に行っているのは、以下のような質問への深い内省です:

  • 「お金や地位を気にしなかったら、どんな活動に時間を使いたいですか?」
  • 「過去に最も充実感を感じた瞬間は、どのような時でしたか?」
  • 「10年後、どのような人に『ありがとう』と言われていたいですか?」

STEP2:小さな実験の積み重ね

使命感は一朝一夕に見つかるものではありません。現在の仕事を続けながら、小さな「実験」を通じて自分の本当の興味や情熱を探っていくことが重要です。

私自身も、製薬研究を続けながら心理学の勉強を始め、ボランティア活動に参加し、少しずつ自分の本当にやりたいことを見つけていきました。

一人で抱え込まずに気軽に自分の考えをOutputしてみよう!

もしあなたが現在、高い年収を得ながらも心の奥底で満たされない感情を抱えているなら、それは決してあなただけの問題ではありません。多くの優秀な方々が同じような悩みを抱えています。


私自身、15年間の摂食障害という暗いトンネルを歩み続けた経験から、一人で抱え込むことの危険性を痛感しています。専門的な知識と深い共感を持った人との対話を通じて、新しい視点や解決の糸口を見つけることができるのです。


気軽にお話しください:無料相談のご案内

現在、「仕事にモヤモヤを感じている」「もっと充実したキャリアを築きたい」という方のために、無料相談を実施しています。


こんな方におすすめです

  • 年収は上がったけれど、なぜか満足感が得られない
  • 毎日の仕事にやりがいを感じられない
  • 将来への不安やモヤモヤが消えない
  • 自分の本当にやりたいことが見つからない
  • 人生の方向性について誰かに相談したい


相談でお話しできること

✓ 現在の状況の客観的な分析 ✓ あなたの価値観や使命感の発見サポート ✓ 具体的なキャリア戦略の設計 ✓ 小さな一歩から始められる行動プラン

気軽にお話しください。 重い相談である必要はありません。「なんとなくモヤモヤしている」「話を聞いてもらいたい」という段階でも大丈夫です。

私自身の経験と1000人以上の相談実績を通じて、あなたの人生がより充実したものになるお手伝いができれば幸いです。


【無料相談お申し込み】 ▼ 詳細・お申し込みはトップーページ無料相談から!

https://www.mental-lab.org/

▼ オンライン・対面どちらでも対応可能

あなたの人生に新しい光を見つけるお手伝いをさせてください(^^)

お話できますこと心より楽しみにしております!


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