中学で摂食障害→瀕死の体重32kgまで落ちた私が、東大院・コロンビア大学に進学できた理由

えみ By: えみ | Posted: 2025/06/17

こんにちは、メンタルラボのえみです。

現在、メンタルラボでオンラインカウンセラーをしています。 これまで1000名以上の摂食障害の方をサポートしてきました。

今日から数回に分けて、私自身の摂食障害体験について書いていきます。

私の経歴

ず簡単に自己紹介を。

  • 中高一貫の御三家出身
  • 東京大学大学院修了(薬学系研究科・脳科学研究)
  • 製薬会社研究開発(精神疾患の薬開発)
  • コロンビア大学で臨床心理学研究
  • メンタルヘルスカウンセラー・社会人のマインドコーチ・カウンセラー

こんな経歴の私ですが、中学2年生から社会人まで、15年間以上摂食障害で苦しみました。

最悪期は体重32kg。 入院も2回経験しました。

でも今は毎日外食を楽しみ、体重計にもほとんど乗っていません。 それでも健康的で理想の体型を維持しています。

なぜこのブログを書くのか

摂食障害で悩む方、プチダイエット依存の方、そしてお子さんの摂食障害で悩む親御さんに伝えたいことがあるからです。

摂食障害は、薬では治りません。

製薬会社で精神疾患の薬を開発していた私が言うのですから、間違いありません。

必要なのは「心のスイッチ」を切り替えること。 その方法を、私の体験を通してお伝えしていきます。


御三家に入学して感じた劣等感

小学校では学年1位。 中学受験も楽勝で御三家に合格。 親戚中から「天才」と呼ばれていました。

でも御三家に入学したら、私なんて普通以下でした。

初日の自己紹介で気づいたんですよね。 「〇〇塾の△△です〜」「あー!××ちゃん!」 みたいな会話があちこちで。

私?地元の小さな塾出身。知り合いゼロ。

しかも、みんな細い。 華奢な子が「太っちゃった〜」とか言ってるのを聞いて、 「いや、それで太いなら私どうなるの?」 って心の中でツッコミ入れてました。

成績でも目立てない、見た目でも目立てない。 小学校の「神童」は、ただのぽっちゃり女子になってました。


ダイエットのきっかけ

中学2年生の秋、文化祭の準備期間でした。

放課後、美術部のゆうちゃんが駆け寄ってきて。 「エミちゃん!ファッションショーのモデルやってくれない?」

は?私が?モデル?

正直、自分の耳を疑いました。 だって教室見渡せば、私より細い子なんて30人はいるし。

「なんで私?」って聞いたら、 「エミちゃんの雰囲気がすごく合うと思って!」


生まれて初めて、見た目に自信が持てた?!瞬間でした。

嬉しすぎて「やる!絶対やる!」って即答。 でも帰り道、ふと鏡に映った自分を見て思ったんです。

「あ、痩せなきゃ」これをきっかけにダイエットの道に足を踏み入れました。

本当に、何気ない気持ちからです。中学生の女の子なら誰でも思うくらい。


健康的なダイエットから摂食障害

最初は本当に健康的で理想的?なダイエットでした。

  • 夕飯の白米を半分に
  • 部活(硬式テニス)の後、ダンス練習を1時間
  • お菓子は週末だけ


母も協力的で、こんにゃくで作った偽チャーハンとか出してくれて。 

そうやって考えてくれてるのも、今考えるととても有り難くじーんとします。

ただ、そんな状態からあっという間に、私は「どうしたの。。?」と心配するほど痩せていきました。


1ヶ月で3kg、2ヶ月で7-8kg体重が落ちました。


「エミちゃん、痩せた?」 「なんかキレイになった!」 「どうやって痩せたの?」

この言葉がもう、麻薬みたいに効いちゃって。 中学入学以来、初めて注目された。

「なんか可愛くなったね!」そう言われることが格段に増えました。


「もっと痩せたら、もっと特別になれる」(=もう以前のように太りたくない)

そう思った瞬間から、歯車が狂い始めました。


食べることが恐怖になった日

ダイエット開始から2ヶ月半後のある朝。

朝食を前に、箸が持てなくなりました。 正確には、持てるけど食べ物に向かわない。

「これを食べたら太る」

その思いが頭から離れませんでした。

結局「お腹が痛い」と嘘をついて、朝食をラップに包んで家を出ました。 そして、通学路のコンビニのゴミ箱に捨てました。

母が作ってくれた朝食を、ゴミ箱に捨てる。

罪悪感はありました。 でも「食べなくて済んだ」という安堵感の方が大きかった。

この日から、私の摂食障害が始まりました。


私の学校はお弁当だったのですが、お昼もほぼ食べられない状態で、お弁当もいつもこっそり捨てていました。。

食べずに母親をがっかりさせたり、心配して「食べなさい」と言われないように。

今考えるととても胸が痛いし、申し訳ないですが当時は、本当に「食べる恐怖」に支配されて、いつもコソコソおどおどするようになりました。


今だったら、「ダイエットしてるから食べないんだー!」

「お昼いらないー!」


そんなふうに軽く言えることも、なんだか「食べないこと」がとても恥ずかしく、とても悪いことのような気がして、

気づかれないように、バレないように、してました。


摂食障害のひとが行動がおかしい、とか、ちょっと寄行のように見えるのはこういうところにもあると思います。


数字で見る摂食障害の現実


その後の私の状態を数字で表すと:

  • 体重:50kg → 32kg(4-5ヶ月で15kg以上減)
  • カロリー計算+体重記録ノート:10冊以上
  • 1日の摂取カロリー:300kcal以下
  • 髪の毛:半分以上が抜け落ちる
  • 生理:完全停止
  • 入院期間:2ヶ月

でも当時の私はまだ「太りたくない」と本気で思っていました。

次回予告

次回は、体重32kgで入院した時の話を書きます。

入院は救いでもあり、絶望を知る場所でも有り、でも180度、①日で私の摂食障害を治してくれた出来事もありました。(病院の治療では有りません)

  • 保健室で体重計に乗った時の、保健の先生の顔
  • 母との毎晩の戦い
  • 病院でも治らなかった理由

摂食障害は「甘え」でも「わがまま」でもありません。 本人が一番苦しんでいます。

でも、必ず良くなります。

私がその証明ですし、メンタルラボでは1000人以上の方がダイエット依存や摂食障害から脱して自分らしく輝いてきました。


続きは明日更新します。


今はカフェミーティングでも、人のサンドイッチまで食べるくらい。

摂食障害のころからは、考えられないほど、食生活も、生き方も人に縛られないように。「普通になりたい」ずっと思っていた現在を今生きています。あなたも必ずそうまれます一緒に進んでいきましょう


【無料相談受付中】 摂食障害でお悩みの方、お子さんの摂食障害で悩んでいる親御さん、まずはお話を聞かせてください

 詳細はプロフィールのリンクから。>https://www.mental-lab.org/



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