中3の2月、健診がありました。
保健室の体重計に乗った瞬間、保健の先生の顔が真っ青に。 「ちょっと...これは...」
32.4kg
身長158cmで、この体重。 BMIは13を切ってました。
「今すぐ病院に行きなさい」「きちんと食べないとダメよ」
今のようにSNSも無いし、Google先生も多分いなかった・・摂食障害という言葉もあまり一般的ではなかった頃です。私も、本屋で摂食障害の項目をみて、「自分がすべて当てはまっている!!!!」と驚いたほど。ただ痩せたいだけ、と自分の変化に気づいていませんでした。
私の頭の中は 「あと2.4kg痩せたら30kg切れる!」 って、そっちでした。やばいなあと思いつつ、そんな考えが頭に浮かんでくるのです。
その夜、母が泣きながらバナナを差し出してきました。
「お願い、これだけでいいから食べて」 「無理」 「エミが死んじゃう」 「大げさだよ」
今思えば、母はどれだけ辛かったか。 自分の娘が目の前で消えていくのを、ただ見ているしかない。
結局、その夜も食べられず。 そして、夜は食べたいのに食べれない、お腹も空いている。脳に糖分がないから頭も回らず、精神も不安定。イライラ、と不安の毎日。。こんな毎日限界だと思っていたとき、身体も限界を迎えました。
そして、翌週、中学校3年の春休みを利用して入院することになりました。
入院すれば治る。 病院の管理された食事なら、安心して食べられる。
病院は、そんな私の最後の望みでした。
ただし...そんな期待は、見事に裏切られました。
病院では「行動制限」という治療法。
体重が〇kg以下:病室から出られない
体重が〇kg以上:廊下を歩ける
体重が〇kg以上:外出許可
要は「体重増やさないと自由はないよ」という、アメとムチ作戦。
でも私は病室で、ひたすら太ももの隙間を確認してました。 点滴の針が刺さった腕を見て「これでカロリー入ってくる」って恐怖で。
入院しても、頭の中は変わらなかった。
入院して1週間後、硬式テニス部の同期5人がお見舞いに来てくれました。
「エミ〜!暇でしょ?」 「ちびまる子ちゃん持ってきた!」 「病院きれいだね!」
彼女たちは、私が骨と皮だけになっていても、 入院していても、 いつもと全く同じように接してくれた。
病気の私じゃなくて、「エミ」として見てくれた。
その時、心の奥底から 「早くみんなのところに戻りたい」と思いました。
3月、一時退院許可が出て、中学の卒業式に参加しました。
袴姿の友達、ドレスの子、みんなキラキラしてて。母校の卒業生はとても派手だったのです笑。
でも、みんな駆け寄ってきて、 一緒に写真撮って、 「高校でもよろしく〜」など普通の中学生らしい1時間を過ごすことができました。
その瞬間、スイッチが切り替わったのです。
今まで:痩せることが最優先
今までは「食べるか食べないか」「今日の病院食はどのくらいのカロリーか」「病院にあるテレビで料理番組をみてなんだか食べた気になる、治ったらこれ食べよう!」と毎日雑誌を眺めるだけの日々。
卒業式の帰り、母とコムサカフェに寄りました。 当時、中学生には高級だったケーキ屋さん。
「好きなの選んでいいよ」 母の言葉に、イチゴタルトを選びました。
完食。
しかも病院に戻ってからの夕食、ミートローフも完食。 その日の日記に書きました。
母も看護師さんも、みんな喜んでくれて。 これで摂食障害は治った。 そう思いました。
退院して高校生活が始まると、また少しずつ食べるのが怖くなりました。
友達とのランチで「普通盛り」が食べられない。 「ダイエット中〜」って誤魔化す日々。
でも、今度は違うスイッチが入ったんです。
「痩せること」<「東大に受かること」
受験は期限付き。 このチャンスを逃したら二度とない。 そう思ったら、優先順位が変わりました。
高3の受験期、私はまだ「決まったものしか食べられない」状態でした。
でも母は文句一つ言わず。
塾の前に池袋で一緒にうどんを食べてくれた
毎日大量のサラダを用意してくれた
「これなら食べられる」というものを探してくれた
1月のセンター試験。 ガリガリの私は、カイロを10枚以上持参。 それでも震えが止まらなくて。
でも、母のサポートのおかげで東大に合格できました。
摂食障害は「完治」じゃなく「共存」
よく「摂食障害はいつ治りましたか?」と聞かれます。
正直に言うと、 中学の卒業式で「治った」は嘘です。
正確には「優先順位が変わった」だけ。 その後も波はありました。
でも、それでいいんです。 完璧に治らなくても、人生は前に進める。
そして、この共存をみとめ、かつ「上手く付き合っていく」ことが治療への一歩。
これは後々ぶり返さないし、むしろ自分の本当の魅力に気づくことができる方法、メンタルラボでもご相談いただいた方は驚きの効果が出ています。
次回は、東大入学後の話。 そして、なぜ製薬会社に入って「薬では治らない」と確信したのか。
摂食障害・ダイエット依存で悩んでいる方、 お子さんの摂食障害で悩んでいる親御さん、 「完治」を焦らないでください。
小さな一歩でも、前に進んでいれば大丈夫。
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